‪不完全なこの世界で、アーティストとしてできること。リチャード・タトル×青木淳対談|美術手帖 bijutsutecho.com/magazine/inte

【ジ・エキシビション】西山美なコ「ときめきエリカのテレホンクラブ」「花形文化通信」NO.43/1992年12月号 hanabun.press/2018/11/02/exh_n

人はなぜ少女にメカをくっ付けるのか──島田フミカネら7人が語るメカ少女。“ガチになるほどキモくなる”デザイン論から、ガンダムに喰われないための深海魚戦略まで news.denfaminicogamer.jp/inter @denfaminicogameより ‬

マンガやアニメ、イラスト、ゲームなどを参照枠としつつ、文脈の更新が相変わらずきわめて速いこの界隈(界隈?)ですが、そういう中にあってアナログで、近代以降の絵画史への目配せを観賞者にも分かるように描きこんでみせるという名もなき実昌氏の態度は、一見すると後ろ向きに見える。しかしそのような見かけのもとになされる仕事が往々にして最も前衛的であるというのは、絵画に限らず芸術にはまま見られるわけで。もちろん氏の仕事もまた、そのような類のものとなる可能性を大いに秘めているのかもしれません。

一般論として、キャラクターや、あるいはネットから大量に拾い集められた画像をモティーフにした平面作品というのは、今日特に絵画においては──その現在の日本における先導者である梅沢和木氏や藤城嘘氏を筆頭にして──サブジャンルとして最も活気があるように見え、また競争が最も激しいと考えられますが、名もなき実昌氏の場合、そういった動向にかなりの程度同調しつつ(梅沢氏や藤城氏が主要メンバーとなっているカオス*ラウンジ主催のグループ展に参加したこともあるそうです)も、絵画史を積極的に参照しようとしているところに、彼らとはやや異なる志向性を見出すことができるかもしれません。明らかにラウシェンバーグのコンバインペインティングを下敷きにした作品があったりというところに、それは顕著であった。

名もなき実昌氏といいますと、アーティストが展示を検討するときに作る展示会場のミニチュア模型をそのまま使った絵画作品や、実際のアニメを見ながらキャラの輪郭線をライヴドローイング的になぞっていって描かれた作品などで東京では以前から知られてまして、実際、創治朗で昨年開催されたグループ展ではそういった傾向の作品が出展されていたのですが、今回の個展では大小様々なサイズの絵画作品が出展されていました。バックヤードや棚、床などの片隅にポンと置かれたり、模造紙に描かれた壁紙めいた作品の上にさらにタブローが重ねて掛けられたりしてまして、ギャラリスト氏がこのギャラリー史上最多の出展作品数と言うのもよくわかる。

伊丹市にある創治朗で11月3日まで開催されていた名もなき実昌「@sanemasa5x さんは、2013年4月からTwitterを利用しています」展。福岡出身で主に関東で制作活動を行なっている名もなき実昌氏の、関西では初となる個展。

さておき今回は、画像のようなモノトーン系の絵画作品が出展されていました。個人的には(韓国で一時期流行していた抽象画の動向である)単色画を彷彿とさせるものがあるなぁと思うことしきりでしたが、野中女史いわく完全な抽象画というわけではなく、シーツなどのシワをモティーフに超拡大して描いているのだとか。結果として元のモティーフから離れた茫洋とした感覚が画面に横溢していたわけで。彼女は以前は室内の様子などを具象画として描いていたのが年を追うごとにかような作風に移行していったそうで、様々な試行錯誤を経た現在の方がはるかに良いなぁと、個人的には思うことしきり。

西天満にあるOギャラリーeyesで10月15日〜20日まで開催されていた野中梓展。嵯峨美大出身の野中梓(1991〜)女史は同所で連年個展を開催しているそうですが、当方は今回初めて接しました(爆)。

このように、谷口氏の作品は、光のみならず影をも構成要素として見せているという点において、日本的な陰翳礼讃の文脈との並行性も認められる作品となっていたわけですが、歌詞を主なモティーフにしたオブジェ自体やそれらの配置の仕方に象徴性やメッセージ性を持たせることによって、そこにある思いがけないものや位相を「「「影によって照らし出す」」」ことが主題となっていることに注目すると、また異なる相貌のもとに制作されたものであることが見えてくる──その最高の例として、氏が2012年に奈良県橿原市の町家で行なった「crossroad」展をあげることができます( hanarart.jp/2012/artist_Y_tani )──わけで、鑑賞者は氏の作品に内包されることによって複数の位相空間に身を置くことになる。洋楽をフックとして用いることで分かりやすさが前面に出ているのですが、作品としての奥行きはかなり広いわけです。そういう点において、光と影と空間、そしてそれらを経験することについて非常に示唆的な展覧会となっていたのでした。

今回は一昨年に徳島市で開催された地域アート系イベントに出展した作品をギャラリー空間に合わせて再インストールしていました。室内は先に述べた要領で作られた「月」にまつわるスタンダードナンバーの歌詞や星形が打ち抜かれた大小の球形オブジェが置かれたり吊るされたりしており、やはり室内にしつらえられた(徳島名産の)藍染の布地にも影が照らされる。で、今回は一定のサイクルにあわせてトーンが変わるという形で光源にも手が加えられており、投影先を多様化させることと合わせてより多面的に光の相を見せることが試みられています。さらに展示室の一角にはケープが置かれており、それをかぶって鑑賞することもできるという。「月をまとう」という展覧会タイトルに偽りなし。

ちなみに徳島での展示のときはオブジェを軽く囲むように藍染の布地を配置した作品を公園内に何個か置いたそうですが、近所でチー◯ラ◯が彼らお得意の巨大スペクタクルを何点もブチかましてて、割と台無し状態だったとか……

GALLERY wks.で10月15日〜11月3日に開催されていた谷口和正「月をまとう」展。鉄板に洋楽のスタンダードナンバーの歌詞を打ち抜き、球形に整形して内側から光を当て、壁や天井に映りこんだ影をも作品の一部とするオブジェ/インスタレーションを長年制作し続けている谷口和正(1964〜)氏の、関西では数年ぶりとなる個展。

美術評論家連盟会報 19号  特集「くらい[krei-]ものごと 分け/隔て」 aicajapan.com/ja/no19/

‪超えてゆく風景 HYPER LANDSCAPEトーク「ハイパー ランドスケープ論」黒瀬陽平、長谷川新、gnck、梅沢和木 youtu.be/pK4_xHsbmnM @Youtubeより‬

‪超えてゆく風景 HYPER LANDSCAPEトーク「梅沢和木作品の超詳細解説」筒井宏樹×梅沢和木 youtu.be/x5ESKmhqwj0 @Youtubeより‬

‪ブロックチェーンで、アートマーケットが変わる。歴史的瞬間に、あなたはどんな作品を描く? - milieu(ミリュー) milieu.ink/interview/startbahn

‪藤井雅実「特異像(シンギュラル・イメージ)としての絵画--<外>の/への私的言語の享楽」|絵画検討会2018|note(ノート) note.mu/kaigakentokai18/n/n671

‪書評:福尾匠『眼がスクリーンになるとき ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』小泉義之 | レビュー 小泉義之 kaminotane.com/2018/11/02/3653

NAM(New Associationist Movement)年譜 - 吉永剛志ブログ ‪http://tyoshinaga.blog27.fc2.com/blog-entry-46.html‬

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